雨ふりのグランド。 


傘をさして歩いていると、
誰もいない水たまりだらけのグランドが見えた。

近くの小学校のグランドだった。

その姿が切なく、自分の小学生時代を思い出した。

うちの小学校は歩いて一時間かかった。毎朝当たり前に歩いて通った。

その上、学校に着いたらすぐに「朝のトレーニング」というものがあって、
冬はマラソン、そのほかの季節はグランドでランニングなど
いろいろ運動を30分程度せねばならなかった。

その朝のトレーニングやマラソンはこの上なく邪魔くさく
雨だとそれがないので、私は嬉しかった記憶がある。

その時間がまるごと自由時間になるので、
友達とたくさん話ができるのだ。

朝から電気をつけねば暗い教室。水滴で曇った窓。
輪郭がぼやけてしまった、世界。

廊下や階段は異様に滑りやすくなっていて、
シューズがキュッキュと鳴った。

あの頃、自分が何を思って生きていたのかは覚えてないけど、
雨のグランドを見つけたくらいで、これだけのことを一気に思い出した。


少しノスタルジックな面持ち。雨はそういうのがよく似合う。





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