10年前の今日。
10年前の今日、大好きな人が地上を去った。
その人は憧れのお姉さんのようでいて、お母さんのような存在でもあった。
近づいて独り占めしたいような、でもなんか照れてしまうような。
遠くて近くて、特別な人だった。
10年たつけど、今でも寝る前、
ちょっと頼りない気分の日には彼女の声を思い出す。
「藍子ちゃん」って呼ぶ声色は、まだ薄れていない。
はっきり、あの声、で思い出せる。
10年そうだったのだから
きっとこれからも、あまり変わらないんだろうと思う。
これから私がおばあさんになっても、
何か頼りたいときは、何か助けてほしいときは、
やっぱりあの声で自分の名を呼ばれる想像をして
なんとなく安心して、眠りにつくんだろう。
10年が早くてびっくりしている。
今もし地上にいたらどんな会話してるかな。
子育てのこととか、料理のこととか。音楽のことも、家族のことも。
なんでも前みたいに手紙に書いてるかな。
まだまだ子どものままの気分で、って「葉桜」の歌詞のまま、
そういう部分残したままだけど、
10年たったよ。この10年ありがとう。見てくれていてありがとう。
全然関係ないかもだけど、あなたのお通夜の夜、
みんな悲しいながらも談笑したりする夜に、
声をかけても外でじっと、一人でじっとずーっと悲しみに耐えてる人がいて、
あの頃はその人のことを全然何とも思ってなかったのに
その人が悲しい思いをする時に横に居られるようになりたいと
その姿を見てちょっと思うようになって、
結局その人が今の私のオットーさんになったので、
はじめの気持ちの一番の芽生えは、あなたが作ってくれたのかもしれない、と
10年たって、あらためて思ってるよ。
みんな元気でやってます。
これからも、どうか、見ていてね。
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- [2015/07/27 15:24]
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